音質加工セット
地平・地下・高架など、路線状況を反映した音質加工によりリアルな音風景を実現。
鉄道路線は、様々な地形や条件の中に敷設されています。
当然ながら、その時々に応じて、列車のジョイント音やポイント通過音の音色は変化いたします。
そこで、ソージック作品を制作する際にこの音色変化をより効果的に表現する為、
列車のジョイント音
や
ポイント通過音
、および
音楽成分の空間系エフェクト
に対し
路線状況に対応させた音色変化設定を適用することにより、
例えば、地下なら地下らしい音楽と走行音によるリアルな雰囲気づくりといった手法が、可能となりました。
加速・減速時と定速走行時で異なる定位となる“SRV-5”との組み合わせにより
よりいっそう、音や音色の変化が楽しめる作品となっております。
ソージック変拍子アレンジ
アレンジを列車の走行状況に極力合わせたことで、変拍子による刺激的なサウンドを実現。
ソージックシリーズの大きな特徴として、曲の構成が必ずしも32カウント(=8小節単位)によらず、
列車の走行に同期させた細やかなアレンジを行うという手法で、これまで制作してまいりました。
しかし、これまでのソージックシリーズでは、基本的に4/4拍子で構成され、1小節単位での調整としていました。
その為実際の走行に比べ、
例えばポイント通過時の効果音などが前後にずれてしまう箇所も、多く発生しておりました。
今作では、4/4拍子で制作を行うといったこれまでの考え方を排除し、
従来の
『1小節単位』
から
『16分音符単位』
へ、その時間軸編集単位を大幅に細かく設定することとしました。
この結果、場合によっては変拍子を多用するアレンジとなることにより、
楽曲に対して刺激的なアクセントの効果、というメリットをもたらすこととなりました。
ソージックランダマイズ
単調な走行音ループにせず、より深みのあるジョイント音リズムを楽しむ為の新提案。
これまでのソージック系作品では、
基本的に1種類(1~2拍分)のジョイント音素材を使用してループさせる方法としてきた為、
グルーブ感は得られやすい反面、単調な繰り返しとなってしまうことにより、
ソージック特有の走行感覚が得られにくい場合もありました。
これらは、突き詰めていくと相反する要素であることが判明いたしました。
そこで、
複数のジョイント音素材
を使用して、長いループを構成させることとし、
さらに1小節毎(4/4時)にそのループパターンが自動的にずれていく仕組みといたしました。
音の配置は非常に慎重に行い、
グルーブ感と走行感覚の両立
を、高次元で実現しております。
BPM優先アレンジ
実際の走行音からBPMを割り出すことにより、走行音が自然で、かつ壮大な楽曲構成のソージックが楽しめる。
ソージックシリーズ作品にとって、楽曲のテンポはきわめて重要な要素です。
何故なら、曲の雰囲気だけでなく、ジョイント音のビートにも大きく影響を与えるからです。
これまでは、曲(走行駅間)単位での雰囲気に合わせたテンポ設定を行っていました。
“BPM優先アレンジ”では、その
走行区間ごとの大まかな時速
を調査し、
それに基づいて各曲(または各曲の区間)のBPMを決定して制作を行っております。
当然のことながら、
定速走行時での時速が大きく変化する曲の場合、BPMも変化させる
方法とし、
よりリアリティを追求しております。
このような方法を採用すると、必然的に
異なるBPMに対して異なるアレンジが必要となってくる
ため、
“BPM優先アレンジ”採用作品では、メドレー曲や組曲のような趣が感じられる内容となっているかと考えております。
BPM=km/hアレンジ
走行区間の最高速度をBPMとして設定することにより、旅情豊かな、風景やイメージの変化を表現している。
こちらは、ソージックNSシリーズ向けの設定となっております。
ソージックNSシリーズでは、走行区間の所要時間と楽曲の長さの同期がされていない為、
ソージックシリーズとは異なる方法で、風景や沿線イメージの変化を表現する必要がありました。
そこで、
その走行区間毎の最高速度をそのまま楽曲のBPM(テンポ)として設定することにより
お聴きになる際大変分かりやすく、かつ心地よいジョイント音との合成音楽をお楽しみ頂ける仕様となっております。
この点において、ソージックシリーズ(但し、KING SOUSIC X以降)と比較しても、
結果的に、無理が少ない楽曲アレンジバランスとなることから、
ソージックシリーズ作品よりも、ビギナー向けとも言えるのかもしれません。